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夏から秋にかけての本棚 [エンターテイメント]

バイク乗りには、ちょこっと寒くなりました。
もう、12月ですからね

で、8月からの読書の記録。
大体、終戦がらみで8月は戦記ものをよく読んでいたんだけど、

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吉田 裕 「日本軍兵士ーアジア太平洋戦争の現実」中公新書
吉田 裕 「アジア・太平洋戦争」岩波文庫

ーアジア・太平洋戦争ー
320万の方が亡くなられたが、その8割が終結まじかの1945年に亡くなってるという統計。
もっと早く終結していれば・・・
一般の兵卒についても調査研究され「やはり」って感じで
戦死の内訳とか調べたら、餓死とか病没とかが戦闘時の死亡者数をはるかに上回るとかね
インパール作戦に象徴されるように、飢餓と病気で戦えなくなるのも要因だが、
それにしてもまして、兵站計画の無謀はとんでもないものがあったようだ。
戦史研究は終戦から75年たちますが、情報公開により新しい資料が出て、
今までの認識と異なるものが多くみられます。


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ブルース・ノーマン/寺井義守 訳 「暗号戦 敵の最高機密を解読せよ」 

これ古い書籍で翻訳ものですが、パープル暗号とかが知りたくて
古典的なものからはじめて、暗号の歴史の記録です。
今どきのIT では高度な暗号化が常識となってますね
詳しくはよくわからんけど・・・
そんで戦時の電信では、陸軍・海軍・外務省とはそれぞれ異なった暗号を使ってた。
海軍は他人の行動活動を盗みみるなんてのは、非紳士的とみられ
諜報活動(通信暗号)はそれほど活発でもなかったみたいね。
陸軍のように度々高度なものに更新しなかったため、
終戦まで解読されてないものと思ってたらしい。しかし、山本五十六搭乗の一式陸攻は
事前に暗号解読され情報が漏れたため、
待伏せを受け撃墜されてしまったのが現実です。

WW2 においては、のちに007を生んだUK(MI6)が、暗号解析においては
ずば抜けていたようですね。

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岩井秀一郎 「永田鉄山と昭和陸軍」祥伝社新書
佐高 信  「石原莞爾 その虚飾」講談社文庫


帝国陸軍の暴走が戦争への引き金を引いた、これは誰もが認めることでしょうが、
戦史で絶対に名前が出てくる陸軍の三人

・永田鉄山 1935年 皇道派の相沢三郎陸軍中佐により、
      陸軍省内において殺害される
      この翌年、皇道派による、226のクーデタが起こる
      陸軍のエリート永田が生きていれば戦争は止められたか・・・

      いや、止められなかったでしょうね
      
・石原莞爾 いしわら かんじ

      関東軍作戦参謀として、板垣征四郎らとともに柳条湖事件・
      満州事変を起こした首謀者であるが、
      後に東條英機との対立から予備役に追いやられ、
      病気及び反東條の立場が寄与し戦犯指定を免れた。
      『世界最終戦論』も斜め読みしましたが、
      この人も陸軍エリートで天才ですね
      日本の行く先を読んでます。唯一の功罪は226の時の決断と
      戦時中は予備役であって、何もできなかったこと

・辻 政信 漫画「ジパング」で知りました。
      陸軍の異端児。大陸から南洋。インドシナ
      士官で有りながら最前線に出向くとかね・・
      終戦時に逃げて戦犯を免れて、戦後は代議士とか
      最後はラオスで行方不明とか波乱万丈だね

「もはや戦後ではない」と言い切ってましたが、果たしてホントに終わったのだろか
ソ連にどさくさに紛れ島を奪われ、竹島も朝鮮に不法占拠され
遺憾イカンの遺憾砲だけで良いのだろうか

あ〜イカン 歳取るごとに思想信条が変わってきた[ちっ(怒った顔)]






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